日本発祥のレイキがアメリカに渡り、形を変えて戻ってきたが「西洋レイキ」です。
日本のレイキ人口は大雑把ではありますが3万から5万程度と云われています。
その99%が、高田氏がハワイを拠点に西洋で広めた「西洋レイキ」です。
西洋レイキは、アメリカの文化の中で育つことで、大正時代に臼井師が体系だてた「霊気」とは違う様相となり、日本に伝わります。
現在伝わる「西洋レイキ」は、「ヒーリング」として心身を癒すことを中心に、日常生活の様々な場面に活用できるメソッドとして、広まりつつありましす。
ここでは、現代に伝わるレイキについてご紹介いたします。
日本に「西洋レイキ」を伝えたFrank Arjava Petter氏(フランク・アジャバー・ペッター)
1984年、アメリカのレイキ団体Radiance Techniqueのレイキティーチャーの三井三重子氏が、日本で最初の西洋レイキの講座をはじめます。
ただし、三井氏はセカンド・ディグリーまでしか伝授する資格がありませんでした。
日本での本格的なレイキの広がりは、1990年代の初めにドイツ人のFrank Arjava Petter氏によってなされます。
Petter氏は、団体に属さないフリーラインのレイキティーチャーです。
日本の西洋レイキの実践者は、元を辿るとほぼPetter氏に行きつきます。
Petter氏は単に西洋レイキを広めただけではなく、臼井霊気療法の世界観も発信しています。
氏の著書「Original Reiki Handbook of Dr. Mikao Usui」は、 臼井氏が書かれた「霊気療法必携」の英訳版です。
源本も、今はインターネットで入手することができますが、Petter氏の著書は源本にはない「手の置き方」の写真が掲載されているため、とても分かりやすくなっています。
直傳靈氣の山口忠夫氏との共著「The Hayashi Reiki Manual」も、林氏の「霊気療法の指針」を写真を使って分かりやすく伝えられています。
特に血液交換法の順序やハンドポジションは、参考にさせていただきました。
何れも和訳をお願いしたいところです。
日本の「西洋レイキ」
現代の日本ではレイキと云えば、ほぼ「西洋レイキ」を示しています。
西洋レイキの代表的な団体
■ 1994年設立 NPO法人日本レイキ協会
■ 1995年設立 ヴォルテックス有限会社
■ 2000年設立 レイキ療法士学院(やわらぎの会)
■ 2005年設立 NPO法人現代レイキの会
そして、圧倒的に多いのが、私も含めた個人でレイキを広めているフリーラインのティチャーです。
西洋レイキは、西洋の文化の中で様々に変化して、日本に伝わりました。
この時点で既に臼井師が構築された「霊気」とは「霊気」という「氣」を使うと云う点のみ同じで、その他の事については別のモノだと考えられます。
更に、日本に伝わってからも変化をしつづけています。
気功や整体、アロマやカラーと結びつくなど、レイキを伝えるティーチャーの独自性がプラスされてきています。
また、西洋レイキの「修養を必要としない」手軽さから1日で、ステップ1からステップ3までを伝授するティーチャーもでてきています。
西洋レイキは自由に広がり、100人のティーチャーが居たら、100通りのレイキがあるような状態です。
西洋レイキの位置づけ
日本国内では、医師法によって医師免許のない者がレイキで診断や治療をおこなうことができません。
ですので、レイキの位置づけは「心身の健康法」であったり「自己啓発法」であったり、「能力開発法」です。(何に重きをおくかは、ティーチャーの個性だと思います)
ただ、ヒーリングの結果として「症状が解消」されますし、実践者としてはそこを目指します。
西洋レイキを学んだ者として、西洋レイキの「健康法」や「家庭療法」としての手軽さ(と言っても求める結果を出すにはトレーニングが必要)、「日常生活で活用」できる自由さを追求していきたいと考えています。
一方で、とても深いところで「心身改善臼井霊気療法」を学びたいと願っています。
レイキの歴史1-レイキの源流「霊気」
レイキの歴史2-「霊気」から「Reiki」へ